TITLE:第30期仏教章第2教程講習会の報告 #navi() *3月26日(第1日目) [#wedb00de] 三月末の天候は寒暖の差も激しく不安定。更に講習会場の居士林は標高600メートルの高地。何年か前の講習会の最中には雪が降っていたこともあり、期間中の寒さが一番気になるところです。 最近の週間予報は割と頼りになりますが、その予報によると第2教程講習会中初日は雨に見舞われるものその後は好転し気温は割と高めと予報されていました。 予報通り初日は朝から雨、気温はこの時期の比叡山にしては割と高めの15度くらいでしょうか?午後1時からの講習会開催に近づくほどに雨脚も激しくなってきます。通常開講式を行ってから、各種説明や諸注意伝達を行うのですが、今回は講習開始と同時に先ずはオリエンテーションを行いました。 **オリエンテーション [#me30adbe] 参加者は五つの班に分かれて緊張の雰囲気の中、主催者からの注意を参加者全員で聞いています。と言いたい所でしたが、雨の影響でしょうか、オリエンテーション開始の1時半になってもまだ数名のスカウトが到着していません。バス停から講習会場までのシャトルバスは既に到着しているはずなのですが・・・? オリエンテーションも終わりに近づく頃に遅れていた数名のスカウトが到着しました。何とシャトルバスに乗らずに歩いてきたのは良いけれど、道を誤り自動車専用道のドライブウェイ内を歩き会場を目指していたとか?たまたま通りかかったドライブウェイ職員の方が拾って会場まで送り届けてくれたらしいです。(スカウトらしいと言うのか?根性が座っているというのか?) ''因みに比叡山内を通っているドライブウェイは、車専用ですのでくれぐれも歩かないようにして下さい。'' **開講式 [#mb2f2bf9] 開講式では、事前に配布している「天台スカウトハンドブック」に従い、勤行からスタートします。今まで何度か開講式の雰囲気を見てきたのですが、大概は少し照れくさそうに「勤行」をするスカウトが多いのですが、今回の参加者はしっかりと第1教程講習会でしっかりと練習を積んできたのか?最初のオリエンテーションでみっちりと注意されたのか、今まで見てきた開講式に比べて皆大きな声でお唱えしているように私には感じられました。 **居士林での諸注意(特に''『食事作法』'') [#t0dda169] 開講式の後はこの三日間に渡る居士林での生活上の注意及び指導です。前述のように居士林は一般社会人を対象にした仏教研修の場で、研修中には修行僧に準じた生活を基本とした指導が為されます。中学生や高校生のスカウトだからと言って大目に見てもらえることは有りません。 この居士林での指導で先ずもって厳しく指導されることは、 -「私語を慎む」 -「動作を静かに行う」 -「食事作法に気を配る」 かと思えます。 訓練キャンプや技能講習会等の雰囲気を思って参加すると多分面食らってしまいますので、注意して下さい。 「私語を慎む」とか「動作を静かに行う」と言うことは、研修中の他者に迷惑を掛けない為であることは想像できると思います。 「食事・食事作法」に付いて言われるのは、居士林では食事は写経や座禅に並ぶ重要な指導修行項目としているからです。 普段、何気なく摂っている食事ですが、生きるためには誰でも食事を取らなければなら無いのですが、口にする肉や魚にしても野菜や果物にしても、すべて元々は命あるものの命を奪って我々は食べて居るわけです。言い換えれば、食物の命を奪って我々は生かされていることになります。それ故、食事(命を頂くこと)について深く考える事を願い居士林では、食事について厳しく作法を定めて指導されるのでは無いでしょうか? 開講式後の「居士林での諸注意」の時間は、第1日目の夕食から始まる食事の仕方についてその方法の説明を受けます。食事についての基本は「音を立てない」、「出されたものはすべて頂く」が基本で、洗鉢というタクアンで食器を洗う方法も教えてくれます。(食器を洗うタクアンも最後は音を立てずに頂きます。) **講義2題 [#na4fb0ba] その後、比叡山の歴史を中心とした「天台宗の教義」「家庭勤行の方法」などについて講義を受けます。第2教程講習会中は朝夕のお勤め(勤行)は当番班の班長と次長が中心になって行います。家庭勤行の講義が終わると直ぐに、夕刻の勤行の時間ですので班長次長となったスカウトは気楽では居られません。 #navi() #ls2()
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