2023/07/22~24 第10回天台キャンポリーの報告(2)

第2日~第3日まで

キャンポリー2日目(7/23)

朝のお勤め(朝礼)

宿営地の比良げんき村の背後は急峻な比良山系の山々で、何時もの夏ならば、日が落ちると涼やかな山風が下りてくるのですが、この夏はその山風も生温く、テントサイトの気温は朝方になっても26~7度でテントの風通しを良くしても、寝苦しい初日の夜でした。

2日目の朝礼ではスカウトがお勤めの導師をする事になっていて、春の仏教章第2教程講習会を受講して仏教(宗教)章を取得した足利団のベンチャーが導師を勤めてくれました。
仏教章の講習会では、多分、何度も皆の前に出てお経のリード役を経験しているとは思うけど、朝一番目の活動で、いきなり200人もの参加者の前で声を出すのは、大変だと思います。体の動きも緊張してぎこちなくなって当然ですが、そつなく上手の役目を果たしてくれました。

延暦寺での音楽法要

音楽法要の会場である比叡山延暦寺の標高は660m位で、比良げんき村が180m。標高差は約480mになります。一説には100m標高が上がれば0.6度気温が下がると言いますから、標高差を500mとすればげんき村が35度なら、予想では延暦寺は32度くらいの計算になります。
凄く涼しい気温とは言えませんが、比叡山山上が少し活動しやすい気温であることを期待して、バス等で移動を進めました。
実際、比叡山上は期待以上に過ごし易く、法要会場の大講堂に200名以上のスカウトが集結しても、少しの暑苦しさはあったものの、なんとか我慢が出来る範囲で、標高の高さに助けられました。

法要全体の導師は天台スカウトの理事長が勤め、音楽法要の進行は大津12団が組織する鼓笛隊の演奏に導かれてスムーズに進みました。
法要冒頭には会場であった大講堂への隊旗列と出仕者・来賓者の際には「威風堂々」のフレーズを全入場者が堂内に入るまで延々と繰り返し、入場者を威儀をもって迎え入れてくれました。
音楽法要の次第の中でも、国家斉唱の場面ではトランペットが歌をリードしてくれ、天台宗歌の斉唱ではキーボードの伴奏を付けてくれました。
法要の最後には各団で歌の練習を重ねてきた天台宗の開祖最澄様を称える歌「伝教大師最澄様」を皆で歌って法要を締めくくりました。

集印ハイク

午後からの、比叡山上での全体プログラムは山内の各お堂を巡る「集印ハイク」を行いました。

スカウトには予め巡拝するお堂をプリントした手拭いを渡して、隊毎に各ポイントを目指し、各所にいるスタッフに、その場所に縁のある梵字スタンプを押して貰って、集印手拭いを完成させる趣向です。

小学校低学年~ベンチャー年齢まで幅広い年代のスカウトが居るので、スタンプを集めるお堂の範囲を広く設定すれば、幼いスカウト達には時間的に無理になるし、難易度を下げると年長のスカウトにはつまらなくなってしまうので、丁度良い頃合いを見極めるのは難しいところです。
延暦寺の広い境内には大きな木々が生い茂って木陰も多く、余り暑さを気にすること無く集印ハイクが楽しめたようでした。
後日行ったキャンポリーの反省会では、折角初日に行ったキャンプファイヤーで各スカウトの距離感が近づいたのに、各団各隊の所属を超えたスカウト同士の交流プログラムを計画できなかった事が反省点で上がっていました。
次回の天台キャンポリーでも同様な全体プログラムをする事があれば、その時だけ同世代で混成の班を作成してプログラムに挑戦するとか、自ずと交流が図れる工夫が必要な気がしました。

比叡山での集印ハイク終了後は、比良げんき村に戻る道すがら、ある団はスーパー銭湯で汗を流してリフレッシュしたり、別の団は冷たいモノを沢山補充して下界の暑さにそなえる等しながら、バス毎に宿営地へと戻っていきました。

キャンポリー3日目(7/24)

朝のお勤め(朝礼)

朝のお勤め ワクワク広場
朝のお勤め ワクワク広場

3日目の朝のお勤めでは、通常の勤行の後に座禅の実習を少しだけ行いました。
スカウト達はワクワク広場のコンクリート製のスタンドに座っているので、ここで足を組んで本格的な座禅に向かうのは少し難しいようです。
簡単に出来る気分転換や心身リラックス法のつもりで、座った姿勢のままストレッチで体を調え、腹式呼吸に挑戦して息を調えて、座禅の初歩の取り組みを5~6分ほど続けて見ました。
今回は座禅のさわり部分だけの体験でしたが、今後機会があったら自団の活動の中でも、「静の活動」として座禅を取り入れて見るのも良いように思えます。

閉会式

今回のキャンポリーでは、閉会式も通常よりは早めの時間・午前9時に行いました。
解散時間を少し早めたのは、遠方から参加の団には当日中に余裕を持って地元に帰って貰えますし、近隣の団には、キャンポリーが終わった後でも何らかの活動や、見学などの時間を自由にとって貰えるという判断からでした。

閉会式でも、キャンポリーのしおり記載された勤行次第に従ってお勤めを行いました。キャンポリーが始まってから通算5回目のお勤めになるので大方のスカウト達は要領を心得てくれているみたいで、読経する声も最初に比べると大きく聞こえるようになった気がします。出来れば折角覚えかけたお経ですから、自団でも仏教儀礼をする時があれば、般若心経の一巻だけでも良いから、実際に活動で継続して見るのは如何でしょうか?

閉会式の最後には、天台スカウト理事長の挨拶で、数年後に開催される次回のキャンポリーでは、ここに居るスカウトの皆がそれぞれに成長した姿で再び比叡山に集い、そして再会する事を約束した後、ベンチャースカウト代表の音頭によって「弥栄」を三唱して第10回天台キャンポリーを終了しました。

最後に

梅雨明けの7月22日~23日の2泊3日間、酷暑の夏のはしりでしたが、宿営地では、まとわり付くような暑さの中でのキャンポリーとなりました。

しかし幸いなことに、参加者270名の内、誰一人、熱中症やその他の病気やケガで病院のお世話になるスカウトも出ずに、キャンポリーを追えることが出来たのは最大の成果だと思います。

比叡山を開かれた伝教大師や仏様がスカウト達を見護ってくれたお陰かも知れませんが、今回のキャンポリーの開催に尽力した天台スカウト実行委員や、万全の体制でサポートしてくれた天台宗務庁・延暦寺の職員方のご協力があって、はじめて出来たことです。

また参加した各スカウト・各団指導者の皆さんが無理をする事無く、キャンポリーを心から楽しみたいという気持ちが実って無事にキャンポリーを終えることが出来たと思います。

次回は何年後になるかまだ未定ですが、次回キャンポリーも今回以上に、準備するスタッフ側も参加するスカウト側も共に楽しめるそんなキャンポリーにしたいと思います。是非とも多くの仲間と共に再会できることを楽しみにしています。