仏教章取得について

仏教章

(例)仏教章仏教章は、仏法を表す「仏旗」と「法輪」とをもって形づくられています。「法輪」とは、お釈迦さまの最初の説法を「初転法輪」と芸うことから、お釈迦さまが各地でお説法をされ、その教えが限りなく輪の如く広がっていくことを意味しています。
また「仏旗」は、仏様の慈悲の光を表したもので、その光はあらゆる世界(東西南北上下の六方世界)を平等に照らし、その光を受けた人すべてを救ってくださるもので、仏の威神力を表しています
仏教章は、仏教徒としての意思表示であると共に、 この着用を許されたと云うことは、仏教徒としてその実践が一定の段階まで達したことであり、名誉高きことであります。修得されたスカウトは、仏教章の名誉にかけて一層の精進をするように切望されています。

☆天台宗の仏教章授与基準

  1. 登録完了の1級以上のポーイスカウト、ペンチャースカウト及びローバースカウトであること。
  2. 釈尊の伝記と教えについて述ぺること。
  3. 仏旗と仏教章の意義を知ること。
  4. 宗派の名、本山の寺号と所在地、本尊の御名、宗祖の御名を知ること。
  5. 宗祖の伝記について述ぺること。
  6. 宗の教義の概要を述べること。
  7. 礼拝作法を知り、実際に行いうること。合掌の仕方・念珠の持ち方・焼香の仕方
  8. 仏壇の荘厳について行えること。
  9. 家磨助行について行えること。
  10. 仏教讃歌を歌いうること。
  11. 仏教行事の意義を知ること。
  12. 報思感謝の生活への実践記録を提出すること。
  13. 宗派の信仰に基づき、地域社会及び寺院のために奉仕すること、又、奉仕記録を提出すること。
  • ガールスカウトは比叡山での仏教章第2教狙講習会を履修すれば 「天台宗仏教章」バッジを授与する。

仏教章修得の道筋

(天台スカウトWEBダイジェスト版)

「宗教というものは、少年たちに与えることができるものであり、且つ、教えなければならないものである」(BP)とあり、宗教章は本来各自の信仰の深さを表すために定められています。
しかし、富士スカウト章取得要件の中に、『信仰』(宗教章を取得するか、又はその取得に努力をする。)とあり信仰云々より、その取得要件を満たすために「宗教章」を目指すスカウトも有るかと思います。
出来れば、この宗教章取得を機会に、各スカウトが信仰に対する考えが深まればと期待します。
以下に天台宗仏教章取得を例として、宗教章取得に向けた筋道を簡易に示します。

取得までの流れ(概略)


第1教程講習会の受講

地元で開催される「第1教程講習会」を受講するか、団関係者や知り合いのお坊さんにお願いして「第1教程」の科目について指導を受けて下さい。

第1教程の受講科目

  • 釈尊の伝記
  • 仏教行事の意義
  • 仏旗・仏教章について
  • 礼拝作法

第2教程講習会の受講

第1教程講習会を受講後、隊長・教導職の承認を受け第2教程講習会受講申込書を天台宗スカウト連合協議会に申し込んで下さい。

第2教程の受講科目

  • 天台宗について
  • 天台宗の教義
  • 伝教大師の伝記
  • 仏壇の荘厳
  • 家庭勤行
  • 仏歌による勤行、仏教讃歌
  • 止観・写経・回峯の実習

等・・・

第2教程講習会への申込にあたって

  • 比叡山での第2教程講習会は2泊3日の日程ではありますが、僧侶修行生活に準じた厳しい指導、分単位の行動予定で期間中は常に緊張を強いられます。
  • 春とはいえ高所会場(標高600メートル)の寒さや、最終日の回峯行実習では浮石が多い山道を深夜かなりのハイペースで30キロを踏破しますので、長距離ハイクの技能と体力が必須です。
  • 1級スカウトでも中学2年生以下には精神的・体力的にかなり厳しい内容の講習会となりますので、「十分にやって行けるか?」隊長と良く相談の上、申込下さい。

第2教程講習会終了後(第3教程)

第2教程終了後は、各自で3ヶ月間の「報恩謝徳の実践」と「奉仕」を行い、これを記録します。
  • 報恩謝徳の実践 家庭勤行・止観(座禅)・写経等
  • 奉仕 近隣社会への奉仕(清掃活動等)、寺院行事への奉仕(行事手伝等)

仏教章授与申請の提出

上記、全ての講習及び実践を満了した後、隊長・教導職の承認・同意を得て、仏教章申請書を天台宗スカウト連合協議会に提出します。

申請後の流れ